« 「エルメス」遂に完結!・・・なのだが・・・ | トップページ | 「バイオハザート アウトブレイク FILE 2」今秋発売予定 »

2004.07.10

世界の中心で、愛をさけぶ (第二回)

僕は彼女のいない世界に もう17年も・・・いる。

緒方直人のナレーションで一気に切なさへと引き戻されてしまう始まり。
舞台も昔通った学校、二人の思い出の場所へと移る。

sekai04.JPG

Gaiも数年前、卒業した中学、そして高校に十数年ぶりに足を運んだことがある。
その時に感じた郷愁が蘇る。

主人公の二人ほど純粋でもドラマチックでもなかったけど、同級生を好きになり、でもなかなか言い出せず、結局は彼女の友達の後押しでようやく付き合うようになって・・・
そんな経験もあるせいか、二人の様々なエピソードには微笑ましさと懐かしさを感じてしまう。

 
それにしても、朔を「おまいさん」と呼ぶ友人の「大木くん」、前回も気になっていたのだが、なかなかいい役どころだ。
「こんなキスになんの意味がある」というセリフや、身を引いたもう一人の友人を思いやる言葉など、なかなかの人物。
普段のちょっとイタズラ小僧的なところとのギャップがいい。

そんな彼に想いを寄せながらも、好きと言い出せない亜紀の友人、智世との今後も気になるところ。

sekai0201.JPG

sekai0202.JPG

sekai01.JPG

しかし今回の大きな見どころは祖父、謙太郎とのエピソードだろう。
仲代達矢の味のある演技が冴えていた。

この「おじいさんの恋」というのは原作にも出てくるらしく、原作を読んだ仲代達矢さんは、そうした「老人でも純愛を貫ける」という点に共感して、初めての連続ドラマ出演をOKしたのだそうだ。

sekai0205.JPG

また仲代さんは、原作や映画を含めて「世界の中心で、愛をさけぶ」がヒットした要因として、この作品が今まではちょっと照れて出しにくかった純粋さというものを、わりとストレートに出している点を上げている。

「昔はこういうドラマが多かったんですけど、古臭いとかダサいとか言われて段々ひねったものになっていってしまいましたよね。」と語る仲代さんの言葉には大いに共感を覚える。

そんな仲代さんがお気に入りのシーンが、お墓から遺灰を盗んできて欲しいとサクに頼むシーン、「お前なら見つかってもいたずらで済むだろ」「済まないよ」といった一連の台詞とのこと。

人間は赤ん坊から始まってどんどん成長していくが、ある年齢を過ぎるとまた子供に返っていくという。
仲代さんは謙太郎という人物を通して、そういった部分をよく表現していると思う。

父親と息子、教師と生徒、といったような関係ではなく「おじいさんと孫」という関係だからこそ表されるもの、人生の先輩・後輩でありながらも、どこか友達同士のような部分が、このドラマにぴったりの効果を出していると感じる。

サトの骨を手に取り、「ただいま」と告げたあと、頬に手を寄せた謙太郎の表情と流れる涙が胸を打つ。

sekai0206.JPG

朔に「最後までよろしくな」と言った謙太郎の台詞を、Gaiは最初、話の流れから運転手を、つまり自転車で最後まで送ってくれと言っているのかと思ってしまった。
しかし、サトの骨を朔のポケットに突っ込むところを見て、ああ、自分が死んだ時にサトの骨と一緒に撒いて欲しい、他の誰でもなく朔に撒いてほしいのだということを伝えた言葉だったのだと思い至った。

そしてそんな謙太郎とのやりとりが、あじさいの咲く丘で亜紀に対して言わせる朔の言葉になっていく。

汚いところも
ずるいところも
ダメなところも
シミや皺も好きになれるような
そういうのがいい
だから亜紀もそのままがいいよ

その言葉は、気を張って日々を生きている亜紀にやすらぎを与える。

sekai0204.JPG

sekai0203.JPG

story_02_photo.jpg

ちょうど今日、電車男とエルメスさんに関するエントリーを書いた直後だからだろうか、今夜の朔と亜紀のやりとりが、あの二人の話とオーバーラップしてみえた。

殺伐としたことの多い現代にあって、上手に世の中を渡って生きていくためには、自分も冷めた生き方、冷めた考え方ができる方が何かと安全だと考えがちなぼくらかもしれない。

しかしどちらの話も、そんな僕らの心の奥底にも「純粋なもの」「真剣な心」を求めている部分があるのだということを思い出させてくれる。

sekai0212.JPG

来週はいよいよ、「好きな人をなくすのはどうして辛いんだろう」という、この物語の最大のテーマに踏み込んでいく様子。
ますます引き込まれていきそうだ。

|

« 「エルメス」遂に完結!・・・なのだが・・・ | トップページ | 「バイオハザート アウトブレイク FILE 2」今秋発売予定 »

コメント

ども。
いやー、いつも思うのだが、Gai さんの感想や意見ってGai さん本人のものなのか、同世代の代表としてのものなのか・・・ほんとに関心させられるのだ。

良かったですね、おじいさん役の仲代達矢・・・私は祖父が第二次世界大戦の沖縄で戦死していたので、実家にかざってある若き日の遺影の思い出しかなく、ドラマの朔がうらやましくなったのだ。

大好きな彼女をくどき落とすには、「いっしょのお墓に入って下さい」・・・しかないかも?

世代を越えた「純愛」・・・結末がわかっていても気になるドラマなのだ。

投稿: はんぎょどん | 2004.07.10 08:48 午前

はんぎょどんさん、どもです。
褒められたりすると照れてしまいますですよ^^;

ああいうおじいさんとの交流、ほんと羨ましく感じますね。
人生の年輪を超えての友達同士のような関係って、他ではなかなか成立しにくいと思うだけに、よけいにそう感じます。

でも「いっしょのお墓に入って下さい」は現代の女性には通じなさそう・・・。
意味の深さを理解してもらえないとキモイとか言われそうですよw

ともあれ次回も楽しみですね。

投稿: Gai | 2004.07.10 02:55 午後

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/2647/937702

この記事へのトラックバック一覧です: 世界の中心で、愛をさけぶ (第二回):

« 「エルメス」遂に完結!・・・なのだが・・・ | トップページ | 「バイオハザート アウトブレイク FILE 2」今秋発売予定 »