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2004.07.24

世界の中心で、愛をさけぶ (第四回)

朔と亜紀が輝いていた。
龍之介と智世が輝いていた。
そして中川が輝いていた。

もしかしたら、全話を通して見終わった時、彼らが一番輝いていたのがこの回だったと思うのかもしれない第4話。

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本来なら微笑ましいとさえ感じるかもしれない彼らの青春の一コマが、こんなにも切なく映るのは、やはりこの先に待っている辛い現実が分かっているからだろうか。

その思いが17年後の今を演じる人々の演技と重なる。

 
緒形直人演じる朔太郎の気持ちが分かり過ぎるほど分かり、
松下由樹演じる谷田部先生の心配しつづけた17年の重みが分かり、
桜井幸子演じる明希の戸惑いが分かり
高橋克実演じる親父の痛みが伝わってくる。

東京の彼とは違うようだと語る明希に、父・潤一郎の言葉が重い。

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17年たってやっと気付いたんですよ、
このまんまじゃやっていけないって。
あいつはたぶん広瀬亜紀さんの骨を巻きに帰ってきたんですよ。

谷田部先生もまた、すべてを知るかのように言葉を掛ける。
まだいっしょなんでしょ?グランド見せて上げなさいよ」と。

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ポケットから遺骨を出し、17年前の回想が始まる・・・

亜紀に夢中の朔、朔といると楽になれるという亜紀。
なんでそんなに頑張るの?と聞く朔に「後悔するのがイヤだからかな」と答える亜紀。
自転車の後ろで朔の背中に頬を付ける亜紀の表情が微笑ましい。

自分のやりたいことは、頑張る亜紀を応援しながら見つけるという朔に、「あれもやりたいことか」とホイッスルを自転車に吊す先生の気遣いも心憎い。

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龍之介が秘めていた東京行き、智代の思いを代弁する中川、何も言えない朔・・・
ケンカする少年たちのシーンや、亜紀と智世がお互いの本心を打ち明け合うシーンもまた、多くの人が自分の学生時代と重ねて懐かしさを覚える部分かもしれない。

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龍之介の苦悩、智代の淡い想い、中川の彼なりの友情・・・
東京に向かう龍之介を追って、ブルーハーツの「リンダリンダ」をバックに4人が走りだす。
ごく普通の、しかし懐かしく心地よい青春の1シーンが、きっとこの先の朔と亜紀にとってかけがえのない1ページとなるのだろう。

間に合わなかった亜紀のレース。
自転車に吊されたストップウォッチ。
朔がタイムを計り、柴咲コウの「かたちあるもの」がかかる中、一生懸命走る亜紀の姿がまぶしく、また同時に胸が詰まる。

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すれ違いながら走る人生の中で、
想いが一つになる瞬間なんて
ごくたまに
本当はごくたまにしかなくて
だとしたら・・・
だとしたら、こんな顔を見られる僕はなんて幸せなんだろう
こんなふうに喜べる僕は なんて幸せなんだろうと思った

12秒91は誰も知らない僕たちの公式記録
僕が忘れると無くなってしまう 亜紀の最後の記録だった

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17歳の朔の声と、34歳の朔の声が重なり、撮影中のスタッフがリハーサルで泣き、テストで泣き、本番で泣き、チェックで泣いたという、ディレクターの平川氏が「泣きながら一気に割りました」という名言を残したシーンへと続く。

「気付いたら17年で・・・」と語る緒方直人に、「もう?」と聞く松下由樹。
「まだ・・・まだなんです・・・」
声を詰まらせながら答えるその言葉とゆがむ表情に胸が締め付けられる。

死ぬまでに、あと17年が何回あるんだろうと思って・・・
ありもしない現実に期待して
夢から覚めると泣いていて
あと何万回 僕はこんな朝を迎えるんだろうって
もう無理だと思ったんです・・・

緒方直人の演技に、胸が苦しくなる。
そして、谷田部先生のすべてを包むような優しい言葉が続く。

忘れなさい、松本
あんたたちのことは 私が覚えてるから
安心して忘れなさい
もう一度、誰かを乗せて走りなさい

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今回も、また今回も、ほんとに心から乗り越えてほしいと思った。

エンディングで流れる主題歌にその余韻を引きずりながらも、大きく息を吐きながら肩に入っていた力を抜いた。
また1週間、長い1週間を待たなければならない。

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コメント

ども。
今回は「泣けないなー」と思っていたら、ラストの緒方直人&松下由樹の会話にうーーー(泣)

愛する人を失くす事って、こんなにせつない(つらい、悲しい)ことなんだって説得力がありすぎ・・・一心同体って言葉の意味がぴったりなのだ。
しかし、一度失ったものをどうやって埋めるのか・・・思い出は美しすぎるからよけい他のもので埋めることが難しくなると思うのだ。

来週・・・恐ろしい気がしてきたのだ。

投稿: はんぎょどん | 2004.07.24 08:08 午前

せつないですねー。

愛する人を、大切な人を失うというのは、自分の一部を失うということなんでしょうね。
失いながらも思い出だけは残る。
そこが辛いです。

思い出が多いほど、その欠けた部分の大きさを思い知らされることになる。
朔が言っていた「涙を流さずに跨ぎ超えることのできない亀裂」が改めて大きなものだと伝わってきます。

Gaiは幸い、まだそういう体験をしていないけど、もしそういう状況になったら・・・
乗り越えられる自信がないですね。
でも、生きていくうちには必ず訪れるのでしょう。

世の大人たちは、どうやってそれを乗り越えているんだろうと考えると、人の弱さと強さ、その両方を感じずにはいられません。

自分の人生においての覚悟、心の準備のためにも、朔と彼を取り巻く人々が、どのように乗り越えていくのかをしっかり見ていきたいなと改めて感じました。

投稿: Gai | 2004.07.24 11:03 午前

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