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2004.09.14

ジャズやるべ♪ ~映画「スウィングガールズ」

新宿まで買い物に出て、ちょっと時間が余ったので「バイオハザード2」でも見て帰ろうかなと思ったんだけど、運悪く時間が合わなかった。

見回してみると、この「スウィングガールズ」がちょうど始まる時間だった。

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予告とかを見ていて「女子高生版ウォーターボーイズ!」的な内容であることも想像がついていたので、映画館で見るほどでもないかなぁと、ほとんどノーチェックでしたが、予告を見た感じではなかなか面白そうだったし、肩の力を抜いて見れそうで、たまにはこういうのを見てもいいかなという感じで入ったのですが・・・

面白かった!

 
見ている最中も終わった後も、すごく楽しい気分になれました。
笑えるところが満載で、最後にはぐぐっと感動も!
最初から最後までテンポよく進み、時間があっという間に感じました。

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想像していた通り、内容はたしかに「女子高生版ウォーターボーイズ!」そのもの。

東北の片田舎の女子高生達が、夏休みの補習の口実にビッグバンドを始める。
最初は嫌々ながらだったのが、徐々にジャズの魅力に引きこまれ、ついにはビッグバンドを結成。
ウォーターボーイズ同様のオバカな軽妙ギャグと抜群のテンポで、一気にラストまで引っ張っていきます。

しかし色々な意味で「ウォーターボーイズ!」の二番煎じにならないようにという工夫も感じられます。

主役を演じている上野樹里さんは、ドラマ「オレンジデイズ」にちょこっと出ていた以外は、Gaiはあまり知らない役者さん。
映画のはじめの方では、そんなに魅力的には感じなかったのだけど、話が進んでいくうちにどんどんその表情や動作がかわいらしく見えてきました。

その点は他の女子高生たちも同様で、よくもまぁここまでおバカな女子高生ばかり集まったという感じで、誰一人見事なくらい「女性」を感じさせない。
こういう話には付きものの目立つ女の子とか、キレイな女の子とかが全くいないし、ちゃんとした恋愛が絡むエピソードとかも全くナシ。
そういった割り切りが、かえってこの映画を面白くしているように思います。

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とにかく笑わせてくれるのですが、とんでもなくおバカなコトをやっている女子高生たちがみんな自然な演技をしているように見えるのは、セリフが「方言」だからというのもあるかもしれません。

そうした中で個人的に一番印象に残ったのが、無口で暗めの、どんくさい女子高生を演じた本仮屋ユイカさん。
つい先日、最終回を迎えたドラマ「世界の中心で愛を叫ぶ」で「智世」という役を演じた女の子ですね。
唯一、最初から顔を知っている役者さんということもありましたが、役柄も含めてとても可愛かったです。

後で知ったのですが、劇中で使用される楽曲は何とすべて出演者たち本人による演奏だという点に驚きました。
約4カ月の猛特訓を積み、吹き替えなしで演奏したとのこと。

Gaiは中学・高校とブラスバンド部だったので、あそこまで演奏できるようになるには相当の練習が必要だったろうなということは容易に想像が付きます。

また経験者という立場で見ると、例えば最初は音すら出せなかった彼女たちが徐々にその魅力に取り憑かれていく課程とか、重い楽器を引きずったり、壊れた楽器を修理したり、マウスピースを外して吹いたりといったシーンの数々は、「うんそうそう」という感じでとても楽しめました。

演奏される楽曲も、「A列車で行こう」「ムーンナイトセレナーデ」「シング・シング・シング」など往年のスタンダードジャズナンバーが流れてきて、思わず足踏みしてしまうほど!
ラストの演奏シーンはホントに身震いするくらいかっこ良かったです。

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細かい部分を突っ込むと、途中から復帰するメンバーがいきなり上手くなっているところに違和感を感じたり、竹中直人の役どころがちょっと中途半端な印象だったりと、難点はあります。

「楽器購入資金集め」と「練習場所探し」の部分は、それなりに面白いのですが、その部分に時間をかけ過ぎてしまったのが原因かもしれません。
もう少し全員の「こんなにも練習した」と思えるようなシーン、演奏技術を磨いていく課程でカベにぶつかり、みんなで乗り越えた、みたいなシーンがあれば、ラストの演奏シーンが更に感情移入できて良かったのではないかなとも思います。

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しかし見ている最中は、そういう細かい点にこだわる必要もないな、と思えるくらい勢いがあって、笑いながら最後まで一気に見せてくれます。

この流れるようなテンポ、勢いというのは、やはりセリフや演技だけではなく「音楽」で伝わってくる「何か」があって、それを効果的に演出に使っているからかなと感じます。

せっかく練習の成果が少しだけ出てきて、やる気が出始めたとたんに演奏する必要が無くなって解散、その後中心となる二人が諦めきれずに河原でそれぞれ一人で演奏していると、お互いの音が聞こえてきて合奏をはじめる。
次のシーンではもうバンド再結成、楽器をどうするかという話になっている。
普通ならこの課程で様々なお芝居やセリフが交わされるところですが、二人の河原での合奏だけで、そういったセリフがなくてもその展開を受け入れられる。

こういった状況が、さっき難点として挙げた「いきなり上手くなっている」シーンでも同様で、背後に流れている「音楽」そのものが楽しくて「まぁいいか」と思わせてくれます。

と、まぁこんな分析的な話しなんてする必要は実際のところまったく無いでしょう。
この映画はとにかく音楽に身を任せ、なんにも考えずに楽しんみながら見るのが正解かも。

そしてこういう映画はやはり部屋で一人でDVDで、というのではなく、周囲を音楽が包んでくれて、笑えるシーンでは他の見ている人たちと一緒に笑える「映画館」で見るのが一番だな、と改めて感じました。

この秋、オススメの一本です。

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コメント

ども、こんばんは

私も観てきましたよー
ちょっと予定よりも遅くなっちゃいましたけど

各所での評判は様々でしたが
個人的には非常に楽しめました

「ジャズなんてオヤジの聴くモンだべ?」

というのはやはり一般的なイメージなんでしょうね
正直、私も以前はそう思ってたし(w
音楽は好きなんだけど、なんとなく食わず嫌いだったかな

この映画をきっかけにでも
音楽を好きになる人が増えると
嬉しいというか何というか

投稿: マツ | 2004.09.23 12:56 午前

マツさん、どもです。
見る時間が作れて良かったですね。

ジャズをジャズとしてちゃんと聞くということはほとんどないけど、結構いろんな局を耳にはしてるんですよね。
だからジャズは知らないという人でも、意外となんとなく聴いた事のある曲があったりして、そういった点でも見やすい映画かなとも思いました。

そんなにたくさんの映画を見られるわけではないから、ついつい大作とか話題の映画を優先して見がちだけど、こういう肩の力を抜いて見られる映画もたまにはいいもんですね。

投稿: Gai | 2004.09.23 02:40 午後

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